Xserver VPSのアプリイメージ機能を使ってBlueSkyのサーバーを立て方についてどこよりも詳しく、わかりやすく説明します。
Blueskyとは簡単に言うと分散型SNSと呼ばれるもので、X(旧ツイッター)のように文字でコミュニケーションを取ることができるツールです。
分散型とも言われるように開発側と運営側が分離しており、運営者が多数(分散)している点が大きな特徴。
Xは開発と運営が同一なので中央集権型SNSと言われています。
運営側は誰でもなれるので、運営してみたい!BlueSkyのサーバーを立ててみたいという方にこの記事はお役に立てることができます。
BlueSkyとは
BlueSkyとは分散型SNSと呼ばれるもので開発者と運営者(企業・個人)が分かれている点が大きな特徴でX(旧ツイッター)の共同創業者、ジャック・ドーシー氏らが立ち上げた新たなSNSとして注目されています。
Blueskyは従来のSNS(ここではXを例)のように中央集権的なサーバーを持たず、ユーザーが自由にサーバーを構築し、データを共有できることが特徴です。
BleSkyは当初は招待制だったため、参加しづらいものでしたが招待制が廃止されたことでXに並ぶほどの人気がでるのでは?と注目を集めているSNSです。
すでに300万ユーザーが利用
BlueSkyはX(旧ツイッター)を基に開発されています。そのため、一部現在のXと用語が似ている点も大きな特徴。例えば以下の2つはXと同じ意味です。
- Post(ポスト)
- Repost(リポスト)
BlueSky専用の用語は以下となります。
- QuotePost(引用)リポスト
- SkyLine(タイムライン)
- Skywalker/Skyer/Skymate(BlueSkyの利用者)
Xを利用しているユーザーならすぐに使いこなせるようになる、それがBlueSkyです。
Blueskyサーバーの立て方【Xserver VPS】
ここからはXserver VPSのアプリイメージ機能を使ってBlueSkyサーバーの立て方について説明します。知りたいところからお読みください。申し込みから始める場合はこのまま読み進めますとすべてがわかります。
Xserver VPS公式サイトへアクセスする
BlueSkyのサーバーを立てるためにXserver VPSを申し込みます。
申し込みフォームが始まりますので、初めての登録でしたら「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックします。
お客様情報を入力する
お客様情報を入力します。必須の項目はすべて埋めます。入力完了後「次へ進む」をクリックします。
登録したメールアドレスへ「ご登録メールアドレス確認のご案内」というメールが届きますので、認証コード(確認コード)をメモします。
スマホのメールアドレスで登録した場合はスマホにメールが届きます。
確認コードを入力し「次へ進む」をクリックします。
入力内容を確認し「この内容で登録しサーバー申し込みへ進む」をクリックします。
プランを選択する
プラン・契約期間・利用したいサーバー・イメージを選びます。選択完了後「お申込内容を確認する」をクリックします。
- サーバー名:初期設定のままでOK
- プラン:2GBプラン以上を選びます。プランが大きいほどユーザー数増加でも安定します
- サーバーの契約期間:長期契約ほどコストが抑えられます
- イメージタイプ:BlueSky
- rootパスワード:半角アルファベット、半角数字、記号から2文字以上を混ぜた9文字から70文字以内(abcde123@など)
- SSH Key:設定しない(わかる人は設定してもOK)
申し込み内容を確認し「お支払いへ進む」をクリックします。
支払い方法を設定する
支払い方法を選びます。クレジットカード(デビットカード)か後払いかが選べます。払いやすい方を選びましょう。
カード情報を選んだ場合、カード番号情報を入力し「確認画面へ進む」をクリックします。※図は登録済みの画面となっています。
「支払いをする」をクリックします。
下記の画面が確認できましたらXserver VPSの申し込みは完了です。3分~5分ほどで完了できました。
申込が完了するとサーバー設定が開始されます。体感で10分ほどで設定が完了します。
Xserver ドメインでドメインを取得する
VPS管理ページのドメインの項目で「ドメイン取得」をクリックします。
www.の空欄にマストドンで利用したいドメインを入力し「ドメインを検索する」をクリックします。ドメインは左部分と右部分に分かれており、左部分(engiworkslab)は自由に決めることができ、右部分は決められたものから選びます。
左部分(engiworkslab)は早い者勝ちですでに使われている場合もあるのでご注意ください。そのときは違うものを入力します。
欲しいドメインを選び、登録年数を選び「お支払い」へ進みます。右側のドメインによっては1年目が1円で使えるものもあるので、強いこだわりがない場合は.comや.netなどから選ぶと良いでしょう。
内容を確認し支払い方法を選び「決済画面へ進む」をクリックします。
クレジットカード情報を確認し「確認画面へ進む」をクリックします。
「支払をする」をクリックします。
支払いが完了しました。「トップへ戻る」をクリックします。
ドメインが登録されました。
取得した独自ドメインをVPSのIPアドレスと紐づける
VPSを申し込むとあなた専用にひとつのIPアドレスが割り当てられています。このIPアドレスと独自ドメインを紐づけることでマストドンへのアクセスが可能になります。
VPS管理画面から「DNS設定」をクリックします。
「ドメインの追加」をクリックします。
取得した独自ドメインを入力します。ここでは新たに取得した「engiworkslab.com」を設定しています。
入力内容を確認し「設定を追加する」をクリックします。
設定が完了しました。そのまま右にある「選択する」をクリックします。
「DNSレコード設定の追加」をクリックします。
種別は「A」を選び「内容」にVPSのIPアドレスを入力します。
AはAレコードと呼び、ドメイン名とIPアドレスを紐づけるときに指定するものです。
VPSのIPアドレスってどれ?
VPS管理パネルの上に記載されています。
ホスト名・種別・内容を確認し「設定を追加する」をクリックします。
以下のようになっていればDNSレコードの設定は完了です。
ここからあなたが作った独自ドメインとIPアドレスが国内・世界中にあるDNSサーバーへ伝わります。
初期の段階でおよそ1時間は待つ必要があり完全に伝わるには48時間から72時間はかかると言われています。体感では1時間程度で使えるようにはなりますがこればかりは断言ができません。
Windowsであればコマンドプロンプトのpingコマンドを使えば名前解決(ドメインがIPアドレスに変換されること)が出来ていることが確認できます。
それではDNS設定が各地のDNSサーバーに伝わっている間に次の設定へ進みましょう。
パケットフィルターを設定
Xserver VPSではパケットフィルターが設定されており、初期値はサーバーへの接続に必要な設定しかされていません。
今回はSSH(ポート番号22)という通信プロトコルを使いますので、追加のパケットフィルター設定が必要です。
パケットフィルターは管理画面から簡単に行うことができます。
VPS管理パネルにアクセスしパケットフィルター設定を「OFF」に設定し「変更する」をクリックします。その後、パケットフィルター設定を追加するをクリックします。
フィルターの項目で「SSH」を選択し「追加する」をクリックします。
SSHが新たに追加されました。「変更する」をクリックして設定は完了です。
SSHのフィルターは必要な設定が終わりましたら、必ず削除しておいてください。悪意のあるユーザーがSSH接続であなたのサーバーへアクセスを試みてくる可能性があるためです。
Tera Teamをインストールする
コマンド入力の超定番「Tera Team(テラターム)」をインストールします。
システムエンジニアも愛用、とても動作が軽くコマンド入力がスムーズにできる必携アプリです。
アプリはTera Termの公式サイトからダウンロードして、インストールします。
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/74780
tera-term-4.106.exeをクリックします。(バージョンが記事と異なる場合、最新のものを選べばOKです。)
自動でダウンロードが始まらない場合は、ファイル名をクリックします。
ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックするとインストールが開始されます。基本すべてそのままでOKです。
インストールが完了しました。「今すぐTera Termを実行する」をクリックします。
BlueSkyのサーバーに接続する
接続画面が表示されますので、「ホスト」にVPSパネルに表示されているIPアドレスを入力し、サービスに「SSH」を選びます。最後に「OK」をクリックします。
警告が出ますが「続行」をクリックします。
ユーザ名に「root」、パスフレーズにXserver VPSの申し込み時に設定した「rootパスワード」を入力し、「OK」をクリックします。
サーバーへログインできました。
Blueskyの初期設定をする
Tera Termの画面にて「bluesky_setup」とコマンドを入力します。入力後、画像の下にある表を参考に必要事項を入力します。
bluesky_setup
メールアドレスはGmailを例としています。
- ドメイン名:取得したドメイン名を入力。本記事の場合は「engiworkslab.net」
- 管理者メールアドレス:あなたが使っているメールアドレス
- SMTPサーバー:smtp.gmail.com
- SMTPポート番号:587
- SSL/TLS:n
- SMTPサーバー用ユーザー名:メールアドレス
- SMTPサーバー用のパスワード:メールで使っているアカウントのパスワード
入力内容を確認し「y」を入力します。
設定が完了すると以下のように表示されます。
BlueSkyのURLへアクセスし以下の表示がでればBlueSkyサーバーの構築は完了しています。(バージョンはXserver VPSの申し込みタイミングで変わる場合があります。)
{"version":"0.4.0-beta.7"}
以上でBlueSkyの設定は完了になりますが、招待コードの発行を行いますので、Tera Termの画面はそのままにしておきましょう。
Blueskyアカウント作成
ここからは作成したBlueSkyのサーバーへアカウントを登録する方法について説明します。
以下のURLからBlueSkyのサイトへアクセスし、「新しいアカウントを作成」をクリックします。
今回はあなたが作成したBlueSkyのサーバーへアカウントを作成するので、「ホスティングプロバイダー」の設定を切り替えます。赤枠部分をクリックしてください。
サービスの選択から「カスタム」を選択し、「Server address」欄にVPSで設定したドメイン名(記事を例にするとengiworkslab.net)を入力し、「完了」ボタンをクリックします。
招待コードの発行を行います。VPSのTera Term画面へ戻り以下のコマンドを実行します。
pdsadmin create-invite-code
ちなみに招待コードは1ユーザーに対し、1つ必要になるので複数人いる場合は複数発行する必要があります。
コードが発行されましたら赤枠部分のコードをコピーしましょう。
アカウント作成の画面に戻り、「招待コード」「メールアドレス」「パスワード」「誕生日」を入力し「次へ」をクリックします。
ユーザーハンドルを作成します。
ユーザーハンドル作成後、使用する上での簡単な設定が表示されますので、設定を完了しましょう。
BlueSkyほかの設定
以下の2つについて簡単に説明します。
- 連合の申請
- BlueSkyのアップデート方法
連合の申請
DisccordのPDS Admins Discordに参加をして下さい。
「#requests」チャンネルからチケットを開き、PDSの情報(ドメイン名、管理者メールアドレス)を入力し、送信してください。
Blueskyのアップデート方法
手順はとてもシンプルです。
Tera TermからSSHであなたが立てたBlueSkyサーバーへログインし、以下のコマンドを実行してください。
pdsadmin update
コマンド実行後、以下のメッセージが表示されます。
すでに最新であった場合は以下の出力が表示されます。
* Downloading PDS compose file
PDS is already up to date
アップデートが実施された場合は以下の出力が表示されます。
* Downloading PDS compose file
PDS has been updated
---------------------
Check systemd logs: journalctl --unit pds
Check container logs: docker logs pds
Xserver VPSのBlueskyテンプレを使ってサーバーを立てる方法:まとめ
Xserver VPSのBlueSkyアプリイメージを使ったサーバーの立て方をわかりやすく説明しました。
BlueSkyとは分散型SNSと呼ばれるもので開発者と運営者(企業・個人)が分かれている点が大きな特徴でX(旧ツイッター)の共同創業者、ジャック・ドーシー氏らが立ち上げた新たなSNSとして注目されています。
連合に参加することもできますし、仲間内などで楽しむこともできます。利用者も300万人以上と言われており、規模は膨らんできています。
今回はサーバーの立て方とアカウント作成について説明していますので、ぜひ挑戦してみてください。
質問・疑問があればお気軽にメッセージください。