お金を毎月払うものなのでWiMAXが遅いのかどうなのか気になりますよね。
そこでこの記事では、WiMAXルーターのひとつである「W06」という機器を使って「実際どれぐらいの通信速度がでるのか」「使い勝手はどうなのか」をWiMAXって遅いの?という疑問を解決する内容にまとめました。
この記事を最後までじっくりお読みいただくことでWiMAXの本当の性能がわかります。
WiMAXの速度は遅いのか。W06を使って実際の通信速度を測定
結論ですがWiMAXの速度が遅いことはありません。遅いか速いかは電波の受信感度によります。
これから、WiMAXの通信速度をいくつかの条件にわけて計測した結果を公開します。
条件がより良くなるようなことも一切していません。フツーの使い方をしたときの結果を示しています。
それではどうぞ!
- 室内での計測(条件)
- 鉄筋コンクリートマンション5階で目の前に電波を遮るような場所がない
- Speed Wi-Fi NEXT W06は窓際に設置
- Android(Xperia 1)、Windows10(タブレットPC)使用
- 通信速度の計測はUSEN GATE 02のサイトを使用
- 屋外での計測(条件)
- 計測場所は千葉県習志野市の津田沼駅近辺(1日の利用者数およそ103,000人)
- Speed Wi-Fi NEXT W06はポケットに携帯
- Android(Xperia 1)使用
- 通信速度の計測はUSEN GATE 02のサイトを使用
計測日はどちらも昼間(14時~15時)にUSEN GATE 02サイトにて3回通信測定を実施しています。
(前置き)440Mbpsという通信速度は理論値でありまず出ない
WiMAXでは通信速度が最大440Mbpsの高速通信を実現!とありますよね。あれ、まず実際には出ません。
ネットの世界では、基本的にベストエフォートと呼ばれているのはご存じでしょうか。
ベストエフォートとは、その数値が出るように努力しますよー!という意味で、440Mbpsという通信速度は理論上(設計上の話)まず出ません。
実際に出せるとしたら、空気や気圧、時間などがなく、放出した電波をすべて受けることができたときでしょう。
Zoom利用時と、テレワーク時の利用も速度を測定
室内限定ですが、WiMAXのW06を使って下記についても測定しました。
- ZOOM利用時の通信容量の消費量(1時間)を計測
- テレワーク利用時の通信容量の消費量(1時間)を計測
ただしここでいうテレワークとは、会社にあるPC(または専用のリモートPC)に自宅からWiMAXを通じてリモートデスクトップ接続している場合を指します。
WiMAXの通信速度の測定結果
「結論」と「計測結果」をお話します。
WiMAXには下記の4種類があります。
- 持ち出し用をメインとするルーターが2機種(W06とWX06)
- 室内利用をメインとしたルーターが2機種(HOME 02とHOME L02)
実際に通信速度を計測してみた結果、W06は自宅利用よりも外出先での利用が得意という印象を持ちました。
驚いたのが、普段使いとテレワークという組み合わせにおいて、WiMAXを利用すれば場所を選ぶ必要がなくなるので好きな場所でテレワークができる最強のツールだったということ。
「動画をガンガン見る」「オンライン飲み会などでガンガンZOOMを使う」場合、WiMAXは厳しいかもしれません。
しかし、1日1時間程度の動画やZOOMであれば通信が制限されるほどの通信容量の消費ではないことがわかりました。
マンションは鉄筋コンクリート造りであることほとんどです。
鉄筋コンクリートは電波を通しにくい特徴があるため、通信速度は外での利用より、およそ50%ほど遅いという結果になりました。
この考察から木造住宅であれば、本評価で得られた通信速度よりもより速い通信速度が得られる可能性が非常に高いことがわかります。
また、2×2 MIMOから4×4 MIMOとアンテナ数を変えてみても通信速度は劇的にかわることがないということがわかりました。
マンションで利用する際は、できるだけ窓際にW06を置き、アンテナ本数を2×2 MIMOから4×4 MIMOに変更すると安定した通信を行うことが可能になります。
以上がW06の通信速度を計測してわかったことになります。
続いて通信速度をご紹介します。
室内(2.4Ghz)
- 2×2 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 12.7Mbps | 4.7Mbps |
2回目 | 13.3Mbps | 2.8Mbps |
3回目 | 8.2Mbps | 4.7Mbps |
- 4×4 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 6.7Mbps | 2.5Mbps |
2回目 | 6.3Mbps | 2.1Mbps |
3回目 | 6.7Mbps | 2.4Mbps |
- 2×2 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 8.6Mbps | 28.7Mbps |
2回目 | 9.2Mbps | 28.9Mbps |
3回目 | 10.1Mbps | 28.5Mbps |
- 4×4 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 12.7Mbps | 4.7Mbps |
2回目 | 13.3Mbps | 2.8Mbps |
3回目 | 8.2Mbps | 4.7Mbps |
室内(5Ghz)
- 2×2 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 15.4Mbps | 3.0Mbps |
2回目 | 14.2Mbps | 3.8Mbps |
3回目 | 16.5Mbps | 3.7Mbps |
- 4×4 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 24.1Mbps | 3.3Mbps |
2回目 | 37.1Mbps | 3.5Mbps |
3回目 | 27.8Mbps | 4.0Mbps |
- 2×2 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 8.8Mbps | 28.7Mbps |
2回目 | 10.6Mbps | 28.7Mbps |
3回目 | 11.1Mbps | 28.6Mbps |
- 4×4 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 8.0Mbps | 29.2Mbps |
2回目 | 8.4Mbps | 29.3Mbps |
3回目 | 7.6Mbps | 28.8Mbps |
屋外(2.4Ghz)
屋外では5Ghzの使用(W56チャンネル以外)は電波法で禁止されているため、2.4Ghzのみの実測値となります。
- 2×2 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 57.1Mbps | 11.2Mbps |
2回目 | 42.6Mbps | 13.4Mbps |
3回目 | 44.4Mbps | 12.1Mbps |
- 4×4 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 58.1Mbps | 11.1Mbps |
2回目 | 54.6Mbps | 12.6Mbps |
3回目 | 55.4Mbps | 13.3Mbps |
- 2×2 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 62.3Mbps | 14.3Mbps |
2回目 | 61.4Mbps | 10.8Mbps |
3回目 | 59.9Mbps | 9.8Mbps |
- 4×4 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 67.7Mbps | 8.6Mbps |
2回目 | 62.9Mbps | 8.8Mbps |
3回目 | 59.5Mbps | 9.1Mbps |
室内(USB Type-CケーブルでW06とPCを接続)
- 2×2 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 34.3Mbps | 13.6Mbps |
2回目 | 38.8Mbps | 14.7Mbps |
3回目 | 40.0Mbps | 13.3Mbps |
- 4×4 MIMO
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 49.3Mbps | 13.2Mbps |
2回目 | 43.3Mbps | 12.7Mbps |
3回目 | 49.6Mbps | 13.4Mbps |
- 2×2 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 25.7Mbps | 19.2Mbps |
2回目 | 25.8Mbps | 23.6Mbps |
3回目 | 24.9Mbps | 23.1Mbps |
- 4×4 MIMO + LTE
回数 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 35.5Mbps | 1.8Mbps |
2回目 | 38.1Mbps | 2.2Mbps |
3回目 | 30.2Mbps | 1.4Mbps |
上記の測定結果から、意外と現実的な数値が出ていることがわかりました。
電波の特性上、通信速度が安定しないというデメリットはありますが、会社でパソコンを使っていてネットが重いな~と感じていないならこの通信速度は十分使えるレベルだと結論づけることができます。
なお、今回は土日の昼間に計測を実施しましたが、平日の12時ごろ、平日の22時ごろからは若干通信が重くなる傾向が見られました。
あくまでも通信速度の測定時の結果であり、ZOOMやテレワーク、SNSやネットサーフィンという普通の使い方であれば特に不便さは感じませんでした。
ZOOMとテレワーク、オンラインゲームの使用感覚
ZOOMやテレワークは今や必須ツールとなっていきています。
そこで、WiMAXのW06で通信は快適なのかどうかご紹介します。
ZOOM利用時
ZOOMでは1対1で利用した時の例でご紹介します。
結果を言うと、ハイスピードモードで2×2 MIMOでも十分快適な通信をおこなうことができました。
通信容量の消費量は10分でおよそ160MBとなります。1時間利用で、960MBです。3日で10GBの通信制限を考慮するとZOOMだけの利用で3時間が限界でしょう。ちなみに3時間ではおよそ2.9GBの消費量となります。
通信速度については、今回測定した最低の通信速度でもストレスを感じるようなことはありません。
気を付けるべきはW06の設置場所と通信品質の確保です。
ZOOMはダウンロードとアップロードを常に行うので、通信速度よりも通信品質が重要になります。
どういうときにストレスを感じるか
WiMAXの弱点は16台同時につなぐことは可能ですが、例えば50Mbpsの通信速度が出ている場合に10台が同時に通信をすると1台あたり5Mbpsの通信速度となる点です。
実際はW06がさばける処理速度が影響してきますので、接続台数が多ければ多いほどWiMAXルーターの負荷は高まり50Mbpsだった通信速度も40・・30・・と低下してしまいます。
WiMAXでZOOMを利用するにはできる限り接続台数は少ないほうが良いというのが現状です。
テレワーク利用時
テレワーク利用は想像以上に軽くとても軽快でした。
1時間の通信容量の消費量は60MBほどです。1日8時間勤務としてフルで通信していたとしても、500MB以内には収まる計算になります。
3日で10GB制限を考慮すると1日の通信量は3.333…GBなのでそのうちの0.5GBしか消費しません。
- テレワーク計測開始(11:40)
- テレワーク計測完了(12:40)
1時間計測した結果、0.06GBと表示されています。0.06は60MBを示しています。
3日で10GBを超えるとZOOMやテレワーク、オンラインゲーム(FF14)はどうなる?
3日で10GBを超えた状態でZOOMやテレワーク、オンラインゲーム(FF14)について実測してみました。
- 通信制限を受けたときの通信速度の測定結果
通信速度の制限は巷では1Mbpsなんて言われていましたが、こちらについては理論値ではなく実際の通信速度を言っていることがわかりました。
この制限下でZOOM、テレワーク、オンラインゲームをしたときの操作具合をコメントします。
- ZOOM
音声動画に関するデータをダウンロード、アップロードするので、ほぼ使えませんでした…。
ZOOMを多用する場合は、通信制限が発生する時間帯を避けるか、頻度を一日1時間程度にとどめるかといった対策が必要になります。
- テレワーク
1920×1080の解像度にてテレワーク(リモートデスクトップ接続)をしましたが、誤差レベルでちょっと遅いかな?という感覚はしました。
ただ、通信制限中であるという意識あり、いつも以上に過敏に反応していたため「実は勘違い?」かと思うレベルの重さだったので、通信制限下でもテレワークは可能です。
18時~翌日2時に業務をするということはないので、たまに残業するときに誤差レベルで重いかも?という感じですのでほとんど通信制限を意識する必要はないと言えます。
- オンラインゲーム(FF14)
通信制限を受けていても快適に遊ぶことができました。
一般的に通信制限中のオンラインゲームは重くなると言われていますが、FF14に関してはソロプレイにおいて重いということはありませんでした。
ただし、大規模人数での戦闘などは通信容量が膨らみますので、重く(遅延が多く)なります。FF14に限らず大規模戦闘が主体のゲームは重くなることは間違いないでしょう。
ちなみに解像度は1920×1080で遊んでいますが、オンラインゲームでは解像度が大きいからと通信速度に影響することはないんです。
オンラインゲームでは、実際にサーバー内のフィールドでキャラが歩いているわけではなく、単なるデータを処理しているだけに過ぎないんです。
オンラインゲームをWiMAXでやる最大のデメリットはパッチのダウンロードでしょう…。
FF14の場合、ときに数ギガのアップデートが行われることがあります。
このタイミングと通信制限がバッティングすると悲惨なことになるので、この点に注意しておけばあとは楽しく遊ぶことができます。
WiMAXの速度は遅いのか。性質を理解しておけば快適です:まとめ
WiMAXの「Speed Wi-Fi NEXT W06」を利用して普段使いを想定し、屋内での通信速度と通信品質、屋外での通信速度と通信品質を実測しました。
通信速度は通信品質に比例しますので、通信品質を確保することで通信の安定性と通信速度が上がるためです。
通信品質がよければ2×2 MIMOで十分速度がでますので、電池消費量をおさえるためにも2×2 MIMOを利用すると便利です。
通信が不安定な場合4×4 MIMOに切り替えることで通信品質を向上させることが期待できます。
ハイスピードプラスエリアモードでは、アップロードの通信速度が遅くなる傾向が見られました。
とは言っても、ハイスピードモードと違いアンテナの本数も増えるため通信品質が向上しますので、そこまでがっかりする必要はありません。
Speed Wi-Fi NEXT W06を利用した場合、屋内と屋外では圧倒的に屋外での通信速度と通信品質が最良となります。
これは鉄筋コンクリート造りのマンションに原因があり、鉄筋コンクリートは電波を通しにくい性質があるからです。自宅が木造の一軒家であったりアパートなど場合はマンションよりも通信品質と通信速度が高い可能性があります。
この場合は、4×4 MIMOに切り替えることで通信品質が安定します。
もちろんテレワークやZOOMの利用に支障はありませんでした。
テレワーク利用は正直使い物にならないと考えていましたが、8時間労働を想定した場合、0.5GBほどの通信しかしないので、普段使いとテレワークがWiMAX1台で十分使えます。
繰り返しになりますが、WiMAXでは「通信品質」の確保が重要です。
マンションの場合はできるだけ窓際にWiMAXを設置し、不安定と感じたら2×2 MIMOから4×4 MIMOへの変更、ハイスピードモードからハイスピードプラスエリアモードへの切り替えなどを行うことで通信品質を確保しましょう。
ハイスピードプラスエリアモードでは7GBの通信制限にだけ注意しましょう。
WiMAXは(Speed Wi-Fi NEXT W06)最大で16台まで同時接続が可能ですが、快適に使うのであれば多くても2台が限度かと思います。
理由は台数が増えるほど通信速度を台数分でシェアするからです。
例えば50Mbpsの通信速度で10台が繋がっていた場合、1台あたり5Mbpsでの通信となります。さらに接続台数が増えるとWiMAXルーター(Speed Wi-Fi NEXT W06)の処理が重くなるため、速度も低下してきます。
快適な使い方をしたいのであれば、最大でも2台が目安となることを覚えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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