Xserver VPSの安全性について解説します。
Xserver VPSには以下のセキュリティ対策が用意されています。
- 接続ポートの制御
- 二段階認証
- バックアップ機能
- サポート体制の充実
Xserver VPSを契約しようとしているけれど、安全性が気になっていましたらぜひご参考にしてください。
Xserver VPSのセキュリティ対策
Xserver VPSをはじめVPSはネット上に公開されます。そのため、セキュリティ対策は重要かつ必須です。
Xserver VPSのセキュリティ機能: どのようなセキュリティ対策があるのか
Xserver VPSが提供しているセキュリティ対策は以下のものがあります。
- 接続ポートの制御
- 二段階認証
- バックアップ機能
接続ポートの制御
接続ポートの制御はとても重要な役割を果たします。接続ポートを知る上でまずはIPアドレスを簡単に説明します。
- IPアドレスとは
- インターネット上の住所を表します。住所を知っておくことでその場所へ通信をすることが可能です。
次に接続ポートと説明をします。
- 接続ポート
- 現実世界での鍵の役割を果たします。現実世界では住所を知っていればその場所へ行けますが、カギを持っていなければ中に入ることができません。
ネット上も同じような感じで、IPアドレスは知っていても、接続ポートを知っていなければ入ることができません。
接続ポートは数字で表されており、0~65535までの数字を割り当てることが可能です。中でも0~1023はウェルノウンポートと呼ばれ、用途が決まっています。
ここからが重要で、ウェルノウンポートは重要なポートも含まれていて、攻撃者はこのポートを狙ってVPSへの不正侵入を試みます。
特に狙われやすいポート番号をご紹介しておきます。
- SSH:23番ポート
- Telnet:22番ポート
- http:80番ポート
- https:443番ポート
これらはとても重要なポートですが、同時に狙われやすいポートでもあります。とくにSSHやTelnetはLinuxで動いているVPSに狙われやすです。
じゃあ…VPSなんて使わない方が良いじゃん…!?
心配無用です。対応はとても簡単で誰でもすぐにできます。
Xserver VPS(for Gameやfor Windows Server)には、ポートを停止させることができる機能があります。パソコンやサーバーでは機能のことを「サービス」と呼ぶことがあり、サービスを停止させることで外部からの侵入をシャットアウトすることが可能です!
下記の状態はすべてのポートが解放されている状態です。一番やってはいけない状態ですね(笑)
セキュリティ対策の方法に「ブラックリスト方式」と「ホワイトリスト方式」というものがあります。注意点としてはXserver VPSではブラックリスト方式のみとなります。
- ブラックリスト方式
- パケットフィルター設定をONにしておき、許可したい通信をフィルタールールに記述していく方法。許可した通信ルール意外はすべてシャットアウトする方法です。
- ホワイトリスト方式
- パケットフィルター設定をOFFにしておき、拒否する通信をフィルタールールに記述していく方法。拒否した通信ルール意外はすべて通信を許可する方法です。
以下の画像はパケットフィルター設定をONにしてSSH(22番ポート)と、Web(20番:FTPデータ通信用、21番TFP接続用、80番:http、443番https)の通信が許可、それ以外の通信は拒否している設定です。
なお、手動での制御も可能です。
このようにポート制御が可能ですので、外部からの不正侵入を防ぐことができます。
SSHは設定意外は面倒でも都度停止するようにして下さい。
二段階認証
Xserver VPSでは二段階認証が用意されています。
二段階認証とは簡単に言うと、ログイン後に契約時に登録したメールアドレスに二段階目に必要なパスワードが送られてくるシステムです。
Xserver VPSでは二段階認証は初期設定時は無効になっています。大事なあなたの資産とも言えるのログインするときは少々面倒ですが、確実に設定しておきましょう。設定も簡単です。
二段階認証にはスマホが必要になるのでご注意ください。説明を読んでいけば迷うことなく設定できます。
二段階認証設定完了後はユーザー名・パスワード認証後に認証コードを入力する画面が表示されます。
二段階認証(ここで表示されるコードは一度しか使用することができないワンタイムパスワードと呼ばれるものなのでバレても安心です。)
バックアップ機能
Xserver VPSではバックアップ機能(イメージ保存)があります。
VPSの設定内容などを保存しておくことで、設定を元に戻したいときや、万一不正アクセスを受けたときなど元に戻すことができるようになります。
サポート体制と対応の質
Xserver VPSのサポート体制について説明します。
私自身もエンジニアであるため、技術的な質問やサポートをするときがあります。ここからはXserver VPSのサポート体制や質について説明します。
Xserver VPSのサポート体制: 24時間対応は本当?
サポート体制は何も利用者の質疑応答だけではありません。質疑応答に関しては下記のとおりで、いつでも回答が来るわけではありません。
- 電話受付:平日 10:00~18:00
- チャット:平日 10:00~18:00
- メール:24時間受付(回答は営業時間内)
サーバー運用のサポートであれば24時間体制です。
エンジニアが24時間体制を取り、重大障害が発生すれば対応します。運用しているサーバーが壊れてしまえばサービス運営に関わってきますので、24時間365日運用・監視を行っています。
あなたが最低限やるべきセキュリティ対策
いくらVPS側でセキュリティ対策がなされていてもあなた自身のセキュリティ意識が低ければどんなVPSを使っても安全性は下がります。
ここでは最低限知っておいて欲しいセキュリティ対策についてご紹介します。
パスワードの管理
パスワードの管理は基本中の基本。
VPSへのアクセス制御において最も基本的なセキュリティ対策の一つです。強力なパスワードを使用することが重要であり、以下のような特徴を持つことが望ましいです。
- 8文字以上を使う
- 大文字と小文字を混ぜる
- 数字と記号の組み合わせ
大文字小文字、英数字記号を混ぜることで、不正アクセスのリスクをかなり低減させることができ、セキュリティの基礎として非常に有効です。
ソフトウェアの更新
Xserver VPS上で動作するすべてのソフトウェアは常に最新の状態に保つ必要があります。
これはセキュリティの脆弱性を修正し、潜在的な攻撃から保護するために必要です。言い換えれば、ソフトウェアを常に更新しておくことは、不意のセキュリティ問題に対処しやすくするための重要なステップです。
Xserver VPSではLinuxが動いているので、コンソール上にて下記のコマンドを実行することで最新の状態に保つことが可能です。
sudo apt -y update && sudo apt -y upgrade
Xserver VPSの安全性について徹底解説【必須のセキュリティ対策】:まとめ
Xserver VPSの安全性やセキュリティ対策について説明しました。
Xserver VPSをはじめ、VPSでの安全性を保つために、セキュリティ対策は必須です。
Xserver VPSは高度なセキュリティ対策が施されています。
セキュリティ対策を重視したVPS選びをされているなら、Xserver VPSを選べばセキュリティ対策は間違いなしです。