FX取引で大事なことは約定スピード。使うパソコンの性能は良いにこしたことはありません。
最近では24時間動かしっぱなしができるVPSが注目されています。VPSとはあなた専用のパソコンをネット上に置くことができるサービス。
あなたが持っているパソコンはVPSに遠隔操作で入るためのツールとなるので、場所を問わずいつでもVPSが使えるように。
例えば安全性の高いVPS上で本番取引を行い、PC上ではEAのテストを行うことで、拡張性が高まります。
テレワークの場合は動作検証などをVPS上で行いながら、PC上で書類作成なども。
とはいえ、VPSにも優劣があり、高性能なVPSを選ぶことは最重要。そこで、VPS界隈で有名なXserver VPSと他社VPSのCPU性能を比較検証してみました。
良いFX取引は良いVPS選びから。
もちろんテレワーク利用としても使えるVPSなので、最後までご覧になってください。
比較したものはシンプルに下記の2項目
- 価格・プラン
- 性能
比較対象のVPSはLinux版3つとWindows版3つ。見慣れないものはバッサリ切り捨て有名どころで頂上決戦してもらいました。
Linux版
選び方としては、FXを始めるならシンクラウドデスクトップ for FXか、Xserver for Windows。コストを考えるならシンクラウドデスクトップ for FX。
ゲームサーバー(MinecraftやARK、Valheimなどなど)をやるならXserver VPS。コストも安いです。
【Linux版】Xserver VPSとほかVPSの価格と性能を比較
まずは各VPSの価格とプランを比較します。
比較プランは12カ月、2GBプラン。
さくらのVPSのプランと月額料金
プラン | 2GB |
CPU | 3コア |
メモリ | 2GB |
SSD | 100GB |
月額料金 | 1,594円~ |
価格は1,594円~となります。ごらんの通り、さくらのVPSではデータセンターが3カ所あり、場所によって若干の差があります。
ConoHa VPSのプランと月額料金
プラン | 2GB |
CPU | 3コア |
メモリ | 2GB |
SSD | 100GB |
月額料金 | 1,848円 |
ConoHa VPSは1,848円/月で使うことができます。割引きっぷというサービスでまとまった月数を契約すると料金が割安になります。
また面白い料金体系でも有名で時間でレンタルもできます。1時間3.3円で借りれますので、1日(24時間)だけ使うといったことも可能。
Xserver VPSのプランと月額料金
プラン | 2GB |
CPU | 3コア |
メモリ | 2GB |
SSD | 50GB |
月額料金 | 900円 |
Xserver VPSは月額料金が他社と比べ半額ほどで使えます。圧倒的な安さに驚きですね。ただ、ディスク容量(NVMe SSD)が他社と比べ半分という点がデメリット。
デメリットの解消法として「他社と同価格帯のプランの4GB」を選べばCPU/メモリ性能が2倍になりディスク容量のが少ないデメリットを解消することができます。
価格比較:総評
他社が提供している2GBプランの相場は1,800円ほどと読み取れ、さらにCPUコア数やディスク容量なども大差ありません。
一方、Xserver VPSは2GBプランの価格が相場の半額と破格の価格設定です。ただ、CPUコア数については大差ありませんが、ディスク容量が半分と少ない点が気になります。
その代わり同価格帯の1,800円を出すことができれば4GBプランを使うことができ、やはり破格の値段で高性能VPSを使うことができます。
価格・プランで選ぶならXserver VPSの4GBプランが現状最強。最後に2GBプランと4GBプランを表で比較しておきます。一目瞭然ですね。
プラン | 2GB(12ヵ月契約時の月額料金) | 4GB(12ヵ月契約時の月額料金) |
さくらのVPS | 1,795円(東京) | 3,650円(東京) |
ConoHa VPS | 1,848円 | 3,608円 |
Xserver VPS | 900円 | 1,800円(他社の2GB級の料金!) |
【Linux版】Xserver VPSとConoHa VPSの性能をベンチマーク
続いて実際に速い速いといわれているXserver VPS、ConoHa VPSですが本当に速いのはどちらなのか…。実際にWindows版VPSとLinux版VPSを検証したのでご紹介します。
比較条件
Xserver VPSとConoHa VPSを以下の条件で設定
- 利用VPS:2GBプラン
- 使用OS:Ubuntu 22.04
- 使用アプリ:UnixBench
自分でも実際に計測してみたい人
UnixBenchはLinuxサーバーの計測をするうえで手軽に使えるベンチマークアプリです。CLI(コンソール)で使う必要がありますが、操作は簡単。
以下のコマンドを一行ずつ入力していけば計測できます。
sudo apt-get update
sudo apt-get install libc6-dev gcc make perl perl-modules git --fix-missing
sudo git clone https://github.com/kdlucas/byte-unixbench.git
cd byte-unixbench/UnixBench
sudo make
sudo ./Run
計測は開始すると終了するまで30分ぐらいかかります。計測が終わると結果(ログ)が表示されます。
今回は各VPSが提供しているブラウザ上のコンソールで出力していますが、ログを全部見ることができません。すべてのログを見るならTera Termの使用をお勧めします。
比較結果
早速結果をご紹介します。
ConoHa VPS
CPUを3コア動かしたときのスコアは「1549.6」となりました。単純計算で1コアあたりは500程度(画面一番上に見えている数値(568.2)は1コアあたりのスコア)となります。
ファイルの書き込み速度もまずまずの速さです。
Xserver VPS
CPUを3コア動かしたときのスコアは「4658.5」となりました。単純計算で1コアあたりは1500程度(画面一番上に見えている数値(2086.2)は1コアあたりのスコア)となります。
なんと1コアだけでConoHa VPS(3コア分)の処理能力を上回っていました。エグ過ぎます。
ファイルの書き込み速度もConoHa VPSのおよそ3倍と化け物級の性能を示しています。
【Windows版】Xserver for WindowsとほかVPSの価格と性能を比較
まずは各VPSの価格とプランを比較します。
比較プランは12カ月、2GBプラン。
Xserver for Windowsのプランと月額料金
プラン | 2GB |
CPU | 3コア |
メモリ | 2GB |
SSD | 100GB |
月額料金 | 2,090円~ |
Xserver for Windowsは2GBプランの場合、価格は2,090円~となります。ただし、リモートデスクトップ接続専用に別途ライセンス料990円が必要になります。
ConoHa VPS(Windows版)のプランと月額料金
プラン | 2GB |
CPU | 3コア |
メモリ | 2GB |
SSD | 100GB |
月額料金 | 2,420円 |
ConoHa for Windows Serverは2GBプランの場合、2,420円/月で使うことができます。ただし、リモートデスクトップ接続専用に別途ライセンス料770円が必要になります。
割引きっぷというサービスでまとまった月数を契約すると料金が割安になります。
また面白い料金体系でも有名で時間でレンタルもできます。1時間4.9円で借りれますので、1日(24時間)だけ使うといったことも可能。
シンクラウドデスクトップ for FXのプランと月額料金
プラン | 3GB |
CPU | 3コア |
メモリ | 3GB |
SSD | 150GB |
月額料金 | 2,805円/月~(割引キャンペー中) |
シンクラウドデスクトップ for FXは月額料金のみ。圧倒的な安さに驚きですね。FXの自動売買が目的ならシンクラウドデスクトップ for FXは間違いなし。
価格比較:総評
サーバー利用料とリモートデスクトップ接続ライセンスを考えるとシンクラウドデスクトップ for FXが一番安くなります。
FX専用でVPSを探しているならシンクラウドデスクトップ for FX一択。
とは言え、FXのために使わなければならないということは一切ありませんので、for FXという名称が気にならなければテレワーク用途もあり!
ただし、Office365などのツールは別途調達。
最後に2GBプランと4GBプランを表で比較しておきます。一目瞭然ですね。
プラン | 2GB(12ヵ月契約時の月額料金) | RDPライセンス |
Xserver for Windows | 2,090円 | 990円 |
ConoHa for Windows Server | 2,420円 | 770円 |
シンクラウドデスクトップ for FX | 2,805円 | 0円 |
価格に大きな差はないので、性能で選ぶと良いでしょう。
FX専用で考えるならシンクラウドデスクトップ for FX、それ以外ならXserver for Windows、ConoHa for Windows Serverで間違いなし!
【Windows版】Xserver for WindowsとConoHa for Windows、シンクラウドデスクトップの性能をベンチマーク
色々比較ポイントはあると思いますが、ここでは作業の快適さに関わる「SSDの性能」と「CPU性能」を比較しています。
比較条件
Xserver for Windows、ConoHa for Windows Server、シンクラウドデスクトップ for FXを以下の条件で設定
- 利用VPS:2GBプラン
- 使用OS:Windows Server
- 使用アプリ:CrystalDiskMark【SSD性能チェック】
- 使用アプリ:CINEBENCH【CPU性能チェック】
VPS設定内容
Xserver VPS Windows【IPアドレス:162.43.10.213】
ConoHa for Windows Server
IPアドレス:157.7.52.185
シンクラウドデスクトップ for FX
比較結果【SSD性能チェック】
早速結果をご紹介します。
CrystalDiskMarkの結果の見方
- SEQ1M Q8T1:連続したデータの読み込み速度
- SEQ1M Q1T1:連続したデータの読み込み速度
- RND4K Q32T16:ランダムなデータに対する読み込み速度
- RND4K Q1T1:ランダムなデータに対する読み込み速度
ConoHa for Windows Server
Xserver VPS Windows(IP:162.43.10.213)
シンクラウドデスクトップ for FX
結果は上記のとおりです。
シンクラウドデスクトップ for FXでは、どんなチューニングをしたのか知りませんが、ランダムアクセス時の読み書きが尋常ではないですね…。エンジニアもビックリするほどの速さ。
エックスサーバー株式会社の技術力がエグイほど見えてます。
データの読み書きはFX取引においてとても重要な性能となります。
Xserver for WindowsやConoHa for Windows Serverも決して遅くはないレベルですが、シンクラウドデスクトップ for FXはちょっと凄すぎです。
FXの自動売買を考えているならシンクラウドデスクトップ for FXがガチでオススメですね。ほかを選ぶ理由がもう見つかりません…。
比較結果【CPU性能チェック】
早速結果をご紹介します。
ConoHa for Windows Server
CPU性能は1,791ポイントでした。まずまずの性能。簡単なテレワーク利用には最適な性能ですね。
Xserver VPS Windows
CPU性能は2,724ポイント。ConoHa VPS Windowsより約1,000ポイントも高い結果。SSDの読み書き速度も速いので快適さは火を見るよりも明らか。また、CPUは公式の性能情報にもあるようにAMD EPYCが使われていることも分かります。
シンクラウドデスクトップ for FX
CPU性能は2,659。公開されているデータとほぼ同じなので信憑性のあるデータが取れましたね。FX専用にチューニングしている(ただしディスク読み書きが超高速)とはいえ、CPU、メモリはそれほどいじっていないと推測できます。
エックスサーバー株式会社のVPSはなぜ高速・高性能なのか
Xserver VPSやXserver VPS Windows、シンクラウドデスクトップ for FXの処理速度がとても速い理由は使用しているCPUとメモリが別次元だからと言って良いでしょう。
CPU(EPYC(エピック))
クラウドコンピューティングやスーパーコンピューティング(要するに超最先端技術)に使われるような高性能CPUをXserver VPSでは惜しげもなく使用しています。
NVMe(Non-Volatile Memory Express:エヌブイエムイー)
NVMeは読み書きの圧倒的な高速データ転送が特長です。
主にPCI-Express接続を用いており、SSD側に搭載されているNVMeコントローラーが高速なデータ転送を実現します。その分、価格は高めではありますが、高性能や高速化を追求する方におすすめです。
サーバーなど速さにおいてCPUの処理速度が注目されますが、CPUの処理速度が速くてもデータの読み書きが遅ければサーバーとして致命的です。CPUが速いことはもちろんですがそれはメモリが高性能だからこそ。
CPUの性能はスペックとして公表しているサービスは沢山ありますが、どんなメモリを使っているかを公表しているサービスはあまり見かけません。
しかも今回動作検証して公表しているどおりのCPUやSSDが使われていることも確認。信頼性は超高いですね。
Xserver VPSやXserver VPS Windows、シンクラウドデスクトップ for FXは読み書きが速いサーバーなので、FXやオンラインゲームに向いているVPSと言って過言ではありません。
これほど高性能であるにも関わらず他社よりも価格が同等、もしくは安い!
価格・性能を比較した結果、用途で選ぶならこんな感じ。これ以外に考えられません。
- FX専用で考えているならシンクラウドデスクトップ for FX
- ゲームサーバーならXserver VPS
- テレワークやFXなど多用途:Xserver VPS Windows
Xserver VPSを比較【他のどのVPSよりも優れている理由】:まとめ
人気のVPSサービス3社の価格とプランを比較し、最速級といわれているVPS性能をベンチマークで測ってみました。
結果は驚くべきものでした。
XserverのLinux版VPSは他社を圧倒
Xserver VPSの1コア当たりのスコアがConoHa VPSの3コアの性能を上回っていることは想定外でした。各VPSでコア数は同じでも中身が別物だということがわかりますね。
いろいろな比較記事を見ていても「このサーバーはCPUコアが3つだから速い!」というお決まりの言葉は多く見かけますが、実際に結果で見てみると説得力もまた違ってきますね。
Xserver VPSを選ぶなら格安の2GBプランでも十分すぎる性能を発揮しますが、ディスク容量が少し不安です。
VPS各社の2GBの月額料金の相場は1,800円程度です。
Xserver VPSは4GBプランが1,800円ぐらいです。
4GBプランならディスク容量も100GBになるのでおすすめのプランといえます。
マイクラサーバーを立てたい…!MT4を快適に運用したい…!など、処理速度とディスク性能が大きく影響するソフトウェア(アプリ)をとことん使うならにXserver VPSを選ぶべき。
それでも安く使いたいな…と思うなら2GBプランから始めてみましょう。Linuxベースで50GBをそうそう使い切るソフトウェアはほとんどありません。
足りなく感じたらプランのグレードを上げること(プラン変更)も可能です。
プラン変更の方法はこちらで詳しく解説しています。
-
【Xserver VPS】プラン変更をする方法【注意事項6つ】
続きを見る
Xserver VPSのWindows版VPSはSSDやCPUはカタログスペックどおり
さらにWindows版VPSでも性能を比較!
書き込み速度はNVMeを利用しているXserver VPS Windowsの圧倒的速度に驚きです。ランダムなデータの読み書きはConoHa VPS Windowsと比べると劣りますが、圧倒的な差はなし。
VPS全体に影響してくるCPU性能はAMD EPYC を使用しているXserver VPS Windowsの圧勝。ハイパフォーマンスコンピューティングに使われるCPUを本当に使っていることも結果から分かりますね。
Windows版VPSを選ぶならXserver VPS Windows以外には考えられません。公開情報どおりの性能で信頼性あり。
シンクラウドデスクトップ for FXはガチでFX向き
FXは約定スピードが命と言って良いでしょう。バックボーンと呼ばれる通信設備内での速度も大切ですが、データをいかに速く書き込むかも重要です。
ディスクアクセスはシンクラウドデスクトップ for FXはバケモノです。超高速。
少しでも勝率を上げるならシンクラウドデスクトップ for FXを選んで間違いはないでしょう。
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