Xserver VPSではLinuxをメインにしたVPSとWindowsをメインにしたVPSを取り扱っています。
自分がXserver VPSでLinuxとWindowsどちらを使えば良いかわからない…そんな声も聞こえてきます。
そこでこの記事ではシンプルに自分はLinuxとWindowsをどちらを選ぶべきなのかを色々な機能などを比較しながらわかりやすく解説していきます。
Xserver VPSのLinux版VPSとWindows版VPSどちらを使うべき?
結論をまず言いますと下記のように考えればOK。
Windows版VPSが向いている人
- テレワークで使いたい
- MT4を使ったFXをしたい
Linux版VPSが向いている人
- MT4を使ったFXをしたい
- マルチプレイ用のゲームサーバーを立てたい
- プログラミングの勉強をしたい
ひとつずつ説明します。
Windows版VPSが向いている人
- テレワークで使いたい
- MT4を使ったFXをしたい
テレワークで使いたい場合や、MT4を使ってFX取引をしたい場合はWindowsがオススメです。
Windows版VPSには有料オプションではありますが、WordやExcelが使える点が強み。Linuxでは互換ソフトはありますが正規品は使えません。
コロナ禍以降、働き方が大幅にかわり、正直パソコンとインターネットがあればどこでも仕事ができるようになりました。
また、自分はMacパソコンを使っているんだけど、Windowsも使いたい場合、Windows版VPSは便利。パソコン2台持ち歩くのはちょっと不便ですよね。
Windows版VPSを使えば、パソコン1台で2台でも3台でもパソコンを持つのと同じ。かなり便利。しかもMacパソコンでもWindows版VPSは問題なく使える点も嬉しいです。
FX取引でMT4/MT5を使う場合もWindows版VPSはオススメ。
MT4/MT5はWindowsベースのアプリなので、100%の機能を使うことができます。Linux版VPSでもMT4/MT5を動かすことは可能ですが、MQL5や通知機能が使えなかったり一部の人には不便。
Linux版VPSが向いている人
- MT4を使ったFXをしたい
- マルチプレイ用のゲームサーバーを立てたい
- プログラミングの勉強をしたい
Xserver VPSのLinux版はオンラインゲームのサーバーやプログラミングの勉強に適したVPS。
例えばマイクラのマルチサーバーや、Valheimといったゲームをフレンドと楽しむためのサーバー構築にはとても向いています。
反面テレワークのような使い方は向いていません。
Xserver VPSのLinux版ではMT4/MT5を利用することができます。私自身もLinux版VPSを使ってFXを運用しています。
とは言え…LinuxでのMT4/MT5を動かすにはテクニックが必要。
設定のハードルも高く、MQL5や通知機能が使えないというハンデはありますが、Windows版VPSよりも格安で使うことができるメリットがあります。
MT4/MT5はお金に直接かかわるものなので、無理にLinuxでするようなことはせず、不安に感じましたらWindows版VPSを使うことが重要。
Xserver VPSのLinux版VPSとWindows版VPS【用途で選ぶべき】
Linux版とWindows版自分はどちらを使うべきか悩んでいる場合、用途で選ぶべき。大きくは3つの用途から選びます。
- MT4/MT5の運用をしたい
- テレワークをしたい
- 独自のECサイト立ち上げ
- オンラインゲームのサーバーを立てたい
MT4/MT5の運用をしたい
これははっきり言ってWindows版VPSがベスト。正直Linux版を契約してMT4/MT5を運用することはないと言っても良いでしょう。
【Xserver for Windows】FX向けMT4/MT5をVPSにインストールする手順
-
【Xserver VPS for Windows Server】MT4のインストール方法
続きを見る
Linux版VPSでも正直MT4/MT5の運用は可能ですが、もともとMT4/MT5はWindows向けに作られているものでLinuxで動かすにはテクニックが必要。
また、Linux版VPSではMQL5や通知機能が使えないハンデもあるので、無理してLinuxを使う必要はありません。
…とは言え、Linux版はライセンスなど大人の事情でかかる料金がとても少なく月額料金が安い点は魅力的。
Linux版VPSでMT4/MT5の運用に挑戦したいなら以下の記事をご参考にどうぞ。テクニックは必要ですが必要なものはすべて記事にて記載済み。挑戦している方も多いのであなたもぜひ。
上からおすすめ順
テレワークをしたい
こちらもWindows版VPSがベスト。
有料オプションですが、Word、Excel、PowerPointなどが使えます。
Windows版VPSにOfficeのオプションを選んだ場合プリインストールされているエディションはProfessional Plus版です。2021版の場合、以下が含まれています。
- Microsoft Office Word 2021
- Microsoft Office Excel 2021
- Microsoft Office PowerPoint 2021
- Microsoft Office OneNote 2021
- Microsoft Office Outlook 2021
- Microsoft Office Access 2021
- Microsoft Office Publisher 2021
なお、Linux版VPSは残念ながらテレワークには向いていません。
とは言え、Google Chromeは使えますし、WordやExcelの互換ソフトは標準で搭載されています。
記事の執筆やネットを使った仕事がメインであればLinux版VPSでも問題はないと思います。が、利便性はWindowsにはかなわないという点は覚えておきたいところ。
Xserver VPSでは申し込むだけですぐにLinuxが使えます。ChromeやWordやExcelの互換ソフトもインストール済み。これで十分と言う場合は申し込んでみても良いですね。
独自のECサイトの立ち上げ
独自のECサイトを立ち上げたいならWindows版VPS/Linux版VPSどちらでもできます。
ECサイトと言えば有名どころで言うと「BASE」「おちゃのこネット」辺り。
ECサイトは部品を組み立てる要領で簡単にECサイト(ネットショップ)を立ち上げることができる反面、オリジナリティを出すことが難しいです。
VPSを使って独自のECサイトを作ることでオリジナリティあふれるひとつとないECサイトを作ることが可能。
独自にECサイトを立ち上げる場合、サーバーが必要になります。サーバーを自社・個人で用意することもできますが管理が大変。超大変です。
VPSなどをレンタルすることでECサイトを簡単に立ち上げることもできるし、管理の手間が大幅カット。
障害発生も気にする必要がないので、独自ECサイトを立てる場合、VPSはコスト削減に貢献します。
オンラインゲームのサーバーを立てたい
オンラインゲームのサーバーを立てたいならLinux版VPS一択です。Windows版VPSではそもそも提供されていません。
対応しているゲームは下記のとおり。リンクしている部分は詳しいやり方を記載した記事へ移動できます。
- ARK(アーク)
- Minecraft 統合版
- Minecraft Java版
- Rust
- Terraria(テラリア)
- Team Fortress 2
- Project Zomboid
- Valheim(ヴァルヘイム)
- Assetto Corsa(アセットコルサ)
- 7 Days to Die
人気はマイクラ、Valheim、Rust。リンク先ではプランの選び方から設定方法を徹底的に説明していますので、サーバーを立てることに不安を感じていましたらご参考にどうぞ。
Xserver VPSのLinux版VPSとWindows版VPSどちらを使うべき?【気になる料金・プラン】
性能や用途で選ぶ方法はお分かりいただけたと思いますが、やはり使うかどうかは料金次第ですよね。
Linux版VPSとWindows版VPSの月額料金の違いをまとめましたので、最終的にどちらを選ぶかの判断材料にどうぞ。
Windows版VPSの料金
図は36ヶ月契約時のひと月当たりの月額料金です。1ヵ月、12ヵ月、24ヵ月、36ヶ月も比較してみます。
※比較用なのでキャンペーン価格ではなく通常プランの価格を使用。
契約月数 | 2GBプラン | 4GBプラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
1ヵ月 | 2,200円 | 4,400円 | 8,800円 | 17,600円 |
12ヵ月 | 2,090円 | 4,180円 | 8,360円 | 16,720円 |
24ヵ月 | 2,035円 | 4,070円 | 8,140円 | 16,280円 |
36ヶ月 | 1,980円 | 3,960円 | 7,920円 | 15,840円 |
WindowsはLinux版VPSとは違い、リモートデスクトップ接続を行うためのライセンスの契約も必要です。リモートデスクトップ接続を行う人数分のライセンス購入が必要。
併せてOfficeを使う場合は月額3,080円の追加費用が必要です。
結局いくら必要なの?
Windows版VPSで悩みの種はどんなライセンスが必要になるのか…。だったりします。
まず、VPS利用のためのプラン選びは必須です。そして、VPSはリモートデスクトップ接続が必須なのでリモートデスクトップ接続ライセンスの契約も必須。
そのため、最低限かかる月額料金はプランの月額料金+リモートデスクトップ接続ライセンス料金となります。例えば2GBプランを36ヶ月使う場合。
2GBプランなら1,980円×36ヶ月+990円×36ヶ月=106,920円
他社だとリモートデスクトップ接続ライセンス料金が1,480円だったりするので、36ヶ月契約でこの価格は有り。
ちなみにOfficeを使う場合は下記のとおり。
2GBプランなら1,980円×36ヶ月+990円×36ヶ月+3,080円×36ヶ月=217,800円
もともとオフィスのサブスクは高いのでこれでも安い方です‥。とは言え毎月の料金は6,050円。
1ヵ月単位ですが、「Officeは使いたい時だけ契約する」というのもひとつの手かもしれません。
Windows版VPSのプラン【どう選べば良い?】
プランは2GBプランから64GBプランまで幅広く用意されています。
シンプルに数字が大きいほど性能が良くなります。目安となる選び方は下記。
用途 | プラン |
ネットを見るぐらい MT4/MT5でひとつのEAだけ動かす |
2GBプラン |
WordやExcelを使う(テレワーク利用) MT4/MT5で複数EAやインジケータを動かす 独自のECサイト立ち上げ |
4GBプラン |
ファイルサーバーとして使う 独自のECサイト立ち上げ |
4GBプラン以上 |
ネットを見る程度(あまりいませんが…)、MT4/MT5でEAを1つ動かす程度ならプランは2GBで始めてみましょう。プランはアップグレードができますので、無駄なく契約することができます。
WordやExcel、Power Pointの利用しながらのテレワークとなると画像や動画データ扱う機会が増えますので、プランは4GBが無難。もしくはそれ以上。
また、MT4/MT5で複数EAや複数インジケータを動かす、さらにMT4/MT5の複数起動を考えているなら4GBプランは必須と思ってもらってOK。
ファイルサーバーや独自のECサイト構築となると、外部からのアクセスに耐えられるように、4GBプラン以上が必須。接続数を考慮するとプランのアップグレードも考える必要あり。
ブラウジングが遅いほど利用者はアクセスしてこなくなるので、ECサイト運用をお考えであればプランの管理はしっかりしたいところ。
プランはアップグレードができますので、とりあえずは2GBプランではじめてもOKです。足りなければ増やせば良いだけのこと。
Windows版VPSのプラン変更についてはこちらで詳しく解説しています。
-
【Xserver VPS for Windows Server】プラン変更をする方法【注意事項5つ】
続きを見る
はじめから大きなプランはコストがもったいないのでまずは小さいプランから契約して使ってみることがコスト削減になります。
Linux版VPSの料金
図は36ヶ月契約時のひと月当たりの月額料金です。1ヵ月、12ヵ月、24ヵ月、36ヶ月も比較してみます。
※比較用なのでキャンペーン価格ではなく通常プランの価格を使用。
契約月数 | 2GBプラン | 4GBプラン | 8GBプラン | 16GBプラン | 32GBプラン | 64GBプラン |
1ヵ月 | 1,150円 | 2,200円 | 4,400円 | 9,750円 | 22,100円 | 44,200円 |
12ヵ月 | 900円 | 1,800円 | 3,600円 | 7,800円 | 19,500円 | 39,000円 |
24ヵ月 | 870円 | 1,750円 | 3,400円 | 7,500円 | 19,000円 | 38,500円 |
36ヶ月 | 830円 | 1,700円 | 3,201円 | 7,200円 | 18,500円 | 38,000円 |
LinuxはWindows版VPSと違いリモートデスクトップ接続ライセンスと言うものがありません。また、Office互換ソフトもありますがこちらも別途料金はかかりません。
月額料金のみで使うことができます。
また、サーバー用途が多いので、プランは4GB以上が望ましいです。
Linux版VPSプラン【どう選べば良い?】
2GBプランから64GBプランまで幅広く用意されています。
シンプルに数字が大きいほど性能が良くなります。目安となる選び方は下記。
用途 | プラン |
MT4/MT5でひとつのEAだけ動かす | 2GBプラン |
MT4/MT5で複数EAやインジケータを動かす オンラインゲームのサーバーとして動かす 独自のECサイト立ち上げ |
4GBプラン |
ファイルサーバーとして使う オンラインゲームのサーバーとして動かす 独自のECサイト立ち上げ |
4GBプラン以上 |
MT4/MT5でEAを1つ動かす程度ならプランは2GBで始めてみましょう。プランはアップグレードができますので、無駄なく契約することができます。
MT4/MT5ので複数のEAやインジケータを動かすのであれば、4GBは必須。動作するほどメモリ消費が大きくなるため。
また、オンラインゲームのサーバーは4GB以上が推奨。2GBでも動かすこともできますが、接続数が増えるとすぐに性能が足らなくなることが多々あります。
また、ゲームによってはプランが決まっているものもあります。決まっている場合はそれ未満のプランは選べないのでその点にはご注意ください。
ファイルサーバーや独自のECサイト立ち上げを考えているのであれば4GB以上は必須。接続数を考慮するとプランのアップグレードも考える必要あり。
ブラウジングが遅いほど利用者はアクセスしてこなくなるので、ECサイト運用をお考えであればプランの管理はしっかりしたいところ。
プランはアップグレードができますので、とりあえずは2GBプランではじめてもOKです。足りなければ増やせば良いだけのこと。
Xserver VPSのプラン変更についてはこちらで詳しく解説しています。
-
【Xserver VPS】プラン変更をする方法【注意事項6つ】
続きを見る
はじめから大きなプランはコストがもったいないのでまずは小さいプランから契約して使ってみることがコスト削減になります。
Xserver VPSのLinux版VPSとWindows版VPSどちらを使うべき?:まとめ
Xserver VPSでLinux版VPSが良いかWindows版VPSが良いかは使い方で選びます。
「MT4/MT5でMQL5や通知機能は使わない!」ならコストが抑えられるLinux版がおすすめ。ただし、設定のハードルは上がります。Linux版VPSでMT4の設定を行う手順を公開しているのでご参考にどうぞ。
-
【Xserver VPS】LinuxにMT4/MT5を設定する【分かりやすい解説】
続きを見る
逆に「MQL5や通知機能も使いたい!」のであれば、Windows版VPSがベスト。設定のハードルも低いのでおすすめ。ただし、Linux版VPSよりコストはかかります。Windows版VPSを使ったMT4の設定方法も有ります。
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【Xserver VPS for Windows Server】MT4のインストール方法
続きを見る
テレワーク利用ならWindows版VPSが鉄板です。Linux版VPSではWordやExcelが使えないので、不便だったりします。
独自ECサイトの構築やファイルサーバー構築はLinux版VPS、Windows版VPSでもどちらでもOK。
OS選びの傾向として…
- Windows版VPSはあらゆるアプリの設定難易度は低い反面、コストは高め。
- Linux版VPSはあらゆるアプリの設定難易度は高くい反面、コストは安い。
オンラインゲームのサーバーを立てたい
Xserver VPSでどうなの?